東近江の福祉活動と甲賀のミュージアムを視察

会派視察です。まず、東近江の福祉最前線を視察し、県全体の地域福祉の向上への知見を得ようと2つの施設を訪問しました。

①「しみんふくしの家」理事長の小梶さんから、「しみんふくし」の考え方と経緯について伺いました。ディサービスだけでなく子育て支援もされている福祉活動。太陽エネルギー発電や医療福祉の三方よし研究会へと広がり、地域としっかり繋がってネットワーク化されていることに力強さを感じました。この関連から「あいとうふくしモール」が生まれたようです。

②「あいとうふくしモール」代表の野村さんから、3つの福祉施設が集まったモールについて説明を受けました。障害のある方の働く場、レストラン、薪使用や太陽光発電など、環境と福祉と経済が上手く廻る仕組みを整えているモールです。素晴らしい考えのもとにスタートした好事例です。レストランは多くの人で賑わっていました。

次は、新生県立美術館の構想に関連して、世界的にも有名なミホミュージアムを訪問しました。

③ミホミュージアムのコンセプトや展示方法、環境配慮には素晴らしいものがあります。当日は、総務部長の稲垣さん、学芸部長の片山さん、施設管理部長の高橋さん、学芸員の津屋さん、職員の方々から、説明を受け、館内の見学をさせていただきました。建物は、世界の最高建築家と言われるペイ氏の設計によるもので、世界も有名な美術館になっているとのことです。さらに、初代館長は有名な梅原猛氏。展示品の多くは、外国の有名美術館で展示してもらい、間違いのない物と判定された物をミホミュージアムで展示しているとの徹底ぶり。また、駐車場からミュージアムまでは、電気自動車か徒歩で移動する環境に配慮した工夫ぶり。橋はチタン合金でできているので錆びないとのこと。レストランは、近くの農場で栽培された無農薬・有機栽培の農産物を使用されています。ここは「桃源郷」であり、人と自然の美を芸術と文化でつないでいる場なのです。展示品や展示内容の素晴らしさに加え、環境に配慮し、自然を生かしたミュージアムとして一流の地位を保っていることを実感しました。当日も、県外からの車が多く、外国の方も多く見受けました。

新生近代美術館には、素晴らしいコンセプトが打ち出されることを期待したいと思います。