ビッグイベント、東京オリンピック2020にむけてGO

2020年のオリンピック開催地が、東京に決まりました。今日は、全国各地で開かれている式典や行事の挨拶で、多くの方が話題にされたのではないでしょうか。国民が固唾をのんで見守っていただけに、オリンピックへの期待は大きいものがあります。東京都や国、選手の皆さん、スポーツ関係者や機関、企業等の努力の成果が実を結んだと思います。「今、ニッポンにはこの夢の力が必要だ」のスローガンにした開催決定の快挙に、共に喜びあいたいと思います。

テレビを見ると、オリンピックに関する特集番組につい目がいきました。オリンピックは、国が誘致するのではなく東京都が誘致していること。主催者のIOC委員会は、国際機関ではなくNGOであること。東京の次が100周年になり、ヨーロッパ開催はこの時期に焦点を絞っているとなると、今期にマドリードやイスタンブールは除外されれやすかったこと。さらにIOC次期会長候補がドイツの人が有力と言われていることも影響しているのではないかとの内容でした。様々な要因が、東京開催に有利に働いたようです。

オリンピックへの期待は、選手の活躍や養成だけでなく、世界のアスリートや人々が日本に来られることによる経済効果などが挙げられますが、これからのオリンピックは、スポーツ振興だけでなく、健康や福祉、介護などと密接に結びついて、全国民のものになることが求められると思います。夢をかたちにし、未来へつなぐものでなければなりません。

先の政権交代は、経済対策に期待が寄せられたものでした。そこに、オリンピックの開催決定で、経済活性化に拍車がかかることへの期待は大きいと思います。

振り返ると、昭和39年の東京オリンピックの時に東海道新幹線が開通しています。衛星放送が始まり、世界に映像が配信されたのもこの時でした。オリンピック開催により日本全体が経済的に潤い、描いた夢が現実となることに、オリンピックへのもう一つの期待があったことは間違いないでしょう。

では、2020年には、どのような夢が現実になるのでしょうか。その施策が楽しみです。成田-羽田間を結ぶ鉄道の新設が考えられているとか。さらに広げて、リニア新幹線は2027年に東京-名古屋間が開通する予定だそうですが、これをオリンピックにあわせて開通するようにすればどうでしょうか。あまりにも時間がないかもしれませんが、これぐらいのことをやらなければ、東京のお祭りで、東京への人口や情報の集中はますます加速し、地方が相対的に活力を失速させてしまうのではないかと懸念するところです。それとも、人型自律ロボットが、選手や観覧者を案内してくれるのでしょうか。日本の借金が増えるだけでしょうか?

ニュースや識者の意見・コメントを見て心配なことがありました。福島原子力発電所の放射能漏れ事故対応に関する日本の説明とこれに関してIOC委員から評価を得たという情報に驚いたというものです。汚染水対策の説明で、「汚染水は完全ブロックしている」「健康問題は今までも現在も将来もまったく問題ない」。えぇ???。日本は、世界基準より厳しい基準を設けているから大丈夫という訳でしょうが、被爆された方や避難されている方の気持ちを察すると、オリンピック招致のためだとしても、これはいただけませんよね。日本の安全対策は、今なお完全とは言えません。