予防と健康管理を担う~開業保健師の時代がやってくる~

少子高齢化により、医療が増大し、社会保険料を圧迫しています。原因は、平均寿命と健康寿命の隔たりがあること。この差は、女性で13歳ほど、男性で9年ほどと言われており、健康寿命を高めるためにスポーツやハイキング等が奨励されています。しかし、自分の健康管理と予防については病気になって初めて自覚する人が多く、日頃から健康管理することが求められています。

そこで、保健師の出番です。医師や看護師、助産師、薬剤師などは治療を前提としていますが、保健師は予防と管理が前提となっていることに加え、行政が行う健康保健業務は、仕事の増加により手が回らなくなる恐れがあることから、開業保健師が必要となってくるのです。予防医学については、これからの地域社会にとって大きな課題であることから、2日間の研修会に参加しました。

今、産業保健師が活躍されています。企業にとって医療と保健業務は、従業員の健康管理の面から必須とされています。一方、住民向けの生活系の保健業務は主に行政が担っていただいていますが、民間保健としては定着していません。少子高齢化と人口減少により地域が大きく変わろうとしています。きめ細かな医療福祉を受けるためにも、開業保健師の活躍が期待されています。