3・11再生への誓い~大震災2年、未来図は描き直せるか~

3月11日14時46分、県議会常任員会の開催中、県庁では全員が1分間の黙祷を捧げました。
未曾有の大震災から2年が経ちました。地震津波による被害に加え、原発事故による被害は、人類史上かつてない大災害となり、今なお深刻な状況にあります。亡くなられた方1万5882人、関連で亡くなられた方2303人、今なお行方不明の方2668人、そして2年も経過しているのに今なお非難されている方が31万5196人もおられることに心が痛みます。特に、原発事故による放射能汚染は、将来にわたって深刻な状況です。亡くなられた方にあらためてご冥福をお祈りし、避難されている方と関係市町の皆様にお見舞い申しあげます。
関西では阪神淡路大震災を経験しており、特に都市部を中心に甚大な被害が出ました。12日の朝日新聞の天声人語欄によると、「2年前の震災(東日本大震災)は、もともと過疎と高齢化が進む地方を広く襲った。「阪神」との違いである。流出した人口はたやすく回復せず、若い世代ほど戻りにくい。(略)東北の再起は、人口減の日本が生きる道を探る先例となる。前向きに捉えれば、白紙から別の絵を描く機会でもある。ならば、自分のこととして考えたい。未来図はまだ、描き直せる。」と記しています。阪神地域が早く復興したのに比べ、なぜ東北の復興が遅れているのでしょうか。
まずは、放射能の除染対策をしっかりして安心してもらうことが大事でしょう。昨年、ある企業が放射能の減線液を開発し、記者発表をされました。その効果は目を見張るものがありますが、現代の物理学では説明できないとのことで、何度か政府に働きかけられましたが、未だに国は本腰を入れていません。相も変わらず水で流すか、汚染された土を別の場所に移動させるという方法に莫大な費用をつぎ込んでいます。なぜこの研究を支援しないのでしょうか。可能性にかけるべきでしょう。
最近では、設定した年間被爆量が厳しすぎるから引き上げようという話が国や関係者からも出ていると伝えられています。対処できないから基準を変えればクリアーできるという発想にあきれてしまいます。命に関わっていることを思うと、残念でなりません。
未来図はまだ、描き直せます。小さな英知も結集して、再生復興を進めてたいものです。

3・11は災害に備える新たな防災の日として位置づけてもよいのではないでしょうか。